テレビや雑誌などのメディアでよく聞きます。
『骨盤が歪んでいます』
最近ではネットニュースにも載っていますよね。
『身体の歪みを直すストレッチ!!』
でも待ってください。
歪みってなんですか?
「ほら、あの、左右の高さが違ったりするやつ!!」
こんな風に答えられる方もいるでしょう。
正解ではあるんですが、その左右の高さを自覚できている人ってものすごく少ないですよね。
では、こんな質問を。
どうして身体が歪むの?
さぁ、どうでしょうか。
なかなかの難問ですよね。
「姿勢が悪いから」「偏って使っているから」rストレートネックだから」
いろんな答えが出てきそうです。
今日のブログでは、”身体の歪みがどうして起きるのか” そのメカニズムをとことんわかりやすくお話していきます。
最後までぜひお付き合いくださいね!!
みなさん、もちろん筋肉はご存知ですよね。
こいつが無ければ、人間をはじめ、さまざまな生き物は動けていません。
こんな風に全身のいろいろなところに筋肉が張り巡らされているわけです。
では、次の質問。
この筋肉が、ものすごく細~~~い筋肉の糸が束になって、この形になっているということはご存知でしょうか?
『筋繊維』
と呼ばれています。
”繊維”というくらいですから、本当に細いです。
おおまかに言えば、この筋繊維の集合体が、みなさんの見たことあるよう筋肉になっているということです。
この筋繊維、良く伸びたり縮んだりします。
筋繊維が伸び縮みする、つまり筋肉が伸び縮みすることによって、生き物の身体は関節を動かしたり、がっちりと固定することができるのです。
これで筋肉についてはわかりましたね。
実は、身体の歪みにはこの筋肉がものすごく関わっているのです。
どういうことか説明していきましょう。
筋肉というのは、縮んでいる時に力を生み出すことができます。
二の腕の力こぶあたりはわかりやすいですね。
肘を曲げると、モコっと筋肉が盛り上がるのが見えると思います。
これがまさに、筋肉・筋繊維が縮んでいる状態です。
さらに見やすくするなら、グッと力を入れてみましょう。
こんな風になるはずです(笑)
ここでわかっていただきたいのは、どこかの関節を曲げる(動かす)と、”力を入れなくても”どこかの筋肉が縮むということ。
肘を曲げると二の腕の筋肉が縮むのと同じことが、他の関節でも起こっています。
ところで、良く伸び縮みする筋肉・筋繊維ですが、シャツのように形状記憶システムがあるのです。
例えば、二の腕。
ず~っと力こぶを作り続けているというのは現実的ではないので、デスクワークの方を考えてみましょう。
1日中PCを触っています。
このとき、肘はおそらくずっと曲がりっぱなしですよね。
つまり、二の腕の筋肉は縮みっぱなし。
人間の脳はとてもよくできているので、こう考えます。
「いつもこの筋肉は縮んでいるから、長さの基準を変えてしまおう!」
効率を重視する脳は、肘を長時間曲げたまま(二の腕の筋肉が縮んだまま)なら、筋肉・筋繊維の基準の長さを短くしてしまうのです。
すると、どうなるか。
肘を伸ばしても、二の腕の筋肉は短いまま。縮んだ状態のままキープされてしまうのです。
さぁ、大変!
本来の長さに戻らなくなってしまいました!!
どうしよう!?
ここでも人間の身体は適応してくれます。
二の腕の筋肉がくっついている関節には、他の筋肉もくっついています。
しかも、その他の筋肉の長さは通常通り。
「よし、二の腕の筋肉が縮んだ分、他の筋肉を引っ張ってつじつまを合わせよう!」
周りの筋肉は引っ張って伸ばされ、埋め合わせをしてバランスを取ろうとするのです。
こんなことが身体の中で起こります。
すると、二の腕の筋肉に引っ張られた分だけ、くっついている骨も引っ張られます。
本来ある骨の位置から、ほんの少しだけ(二の腕の筋肉が縮んだ分だけ)ズレました。
これが歪みです。
利き腕や利き足は、そうでない方よりもよく使うので縮みやすいでしょうし、
自分の右側に上司がいて、そちらへよく腰をひねっている人は、左右で腰の筋肉の縮み方がちがうでしょう。
他にも、赤ちゃんをいつも同じ腕で抱っこしていたり、バッグを同じ腕で持っていたり。。。
筋肉が縮んで、骨の位置がズレる、歪みが出る可能性がある場面というのは、本当に多いのです。
さぁ、身体がどうして歪むのか、おわかりいただけたでしょうか?
事故などの大きな衝撃などが無い場合、本当に些細な歪みから誰でもスタートします。
言ってみれば、1ミリよりももっともっと小さい筋繊維の縮みからですからね。
そして、その歪みが別の歪みを引き起こし、さらに別の歪みを…
雪山を転がる玉のように、その大きさはどんどん大きくなってきます。
すると、あるラインを超えた瞬間、痛みやシビレ、違和感となって、自覚できるようになるのです。
見方を逆転させましょう。
今、あなたが感じている痛みやシビレ、違和感というのは、小さな歪みからスタートしています。
ということは、その小さな歪みを解決しない限り、出ている症状は消えることはありません。
こちらの患者さまのように、いろいろなところに行かれても良くならないというのは、これが理由なのです。
ご覧いただいたように、もともとの小さな歪みをしっかり解決すれば、症状は格段に改善します。
数十年続いていた痛みですら、3~4回ほどの施術でほとんど感じなくなることだって可能です。
週に数回、それを数ヶ月通っていても症状が変わらない接骨院やマッサージ。
1回の施術料は接骨院やマッサージに比べると少し割高だけれど、しっかりと原因になっている小さな歪みを追究し、改善へ全力のサポートをするBalance Body Nature。
スタッフ一同、飯田橋のBalance Body Natureでお待ちしています。