九州の方では、大雨による被害が続いているようですね。
心配です。
つい1週間ほど前は、ダムの貯水量が少ないというニュースを耳にしたばかりなんですが。
雨は多くても少なくても困ります。
自然の驚異には、なすすべもありませんね。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
では、気を取り直して。
近年、『骨盤ダイエット』なんていう言葉が聞かれますよね。
「芸能人もやってる!」
「これで痩せた!」
「美肌効果も!」
なんてセリフを聞いてしまったら、飛びついちゃいますね(;^ω^)
とくに女性はこういうの興味津々ですから。
今日はダイエットのお話ではないんですが、骨盤のお話です。
『骨盤の歪み』『骨盤矯正』
という言葉もよく目にしますね。
雑誌などでも取り上げていますし、街に数ある整骨院や整体、マッサージ屋さんでも、
よく目にします。
もちろん当院でも(#^^#)
でも、そもそも骨盤の歪みって何??
まず、骨盤を構成している骨について。
左右にある寛骨(かんこつ)・後方にある仙骨(せんこつ)・尾骨(びこつ)
から成っています。
(正面からの写真。左右に大きく丸くなっているのが寛骨)
(後ろからの写真。耳のような形をしているのが寛骨)
(中央にある穴が8つほど空いているのが仙骨)
(仙骨の下、先端にある逆三角形が尾骨)
また、男性と女性では少し形が違います。
女性の骨盤は、浅くて横に広くなっています。
妊娠・出産のためですね。
そして、骨盤はこんな動きをします。
前に傾く前傾、後ろに傾く後傾、左右に傾く側方斜傾、左右にひねる回旋。
これらの動きは、股関節や腰の骨(腰椎)と連動していることが多いです。
(真横からの写真。右側が前)
とくに立っている状態では、前傾・後傾の動きが大きいです。
この傾きと、背骨(脊柱)は密接に関係しています。
まず、骨盤が前傾すると…
重心が前に移動します。
その前にいった分を戻すために、腰を後ろに反らし、お尻を突き出した姿勢になる。
一方、骨盤が後傾すると…
もともと前に少し弯曲してる腰椎の弯曲が少なくなり、お尻が落ちたような姿勢になる。
これ、どちらも腰に負担がかかります。
つまり腰痛の原因になります。
さらに、脊柱は首までつながっているので、腰の弯曲が崩れるとバランスを取ろうとして、
背中が猫背になってしまいます。
さらにバランスを取ろうとして、頭が前に出ます。
その状態で重い頭を支えなければならないので、首や肩がこってきてしまいます。
腰痛に首肩こり(>_<)
まさに負のスパイラル!!
骨盤の傾きが崩れるだけで、他の場所にまで不調をきたしてしまうんです。
骨盤って大事でしょ~(#^^#)
さらにさらに、骨盤の影響力は半端ない!
上半身にとどまらず、下半身にまで!( ゚Д゚)
なんと、左右の脚の長さに影響します。
骨盤を構成する骨には、寛骨という骨があると先ほどお話しましたね。
この寛骨、左右にあります。
つまり、左右で傾き方が違う!ということが起こってしまうんです。
その傾き方の違いにより、脚の長さの左右差が生まれてしまいます。
靴底の擦り減り方が左右で違うという方、もしかしたら脚の長さが違うかもしれません。
自分自身でも脚の長さの左右差を感じるとおっしゃる方もいますね。
では、脚の長さに違いがあるとどうなるでしょう?
当然傾きますね。
でも、人間はバランスを取る生き物なので、
膝や足首などの関節を使ってまっすぐ立とうとします。
なんとなく無理な姿勢になっているのが想像できるでしょうか?
このために、膝や足首にまで痛みが出てしまうこともあります。
腰痛に首肩こり、そのうえ膝に足首ー(T_T)
もう大変ですね。
でもなんで、骨盤って歪んでしまうんでしょうか?
病気やケガが原因で、構造的に歪んでしまっていることもありますが、
それ以外は、筋肉が原因です。
以前、筋肉と骨の関係についてお話した回がありましたが、
筋肉が骨にくっついていて、筋肉が伸び縮みすることで骨を引っ張っています。
そう、これです!
骨盤にくっついている筋肉が骨盤を引っ張って、前に傾けたり後ろに傾けたりしているんです。
よく使われる筋肉は、ギュッと硬く縮こまるので、骨をより引っ張ってしまいます。
普段の生活習慣やお仕事内容でよく使われる筋肉が決まるので、それにより骨盤の歪みが生まれてしまうんですね。
骨盤の大事さ、わかっていただけたでしょうか?
今日はこのへんにしますね。
長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^o^)/